TOEICのイギリス英語
TOEICでは、4種類のアクセントが登場します。アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリアです。
世間一般的に「イギリス英語」とはいいますが、実際のそのアクセントは千差万別です。上流階級で話されていると言われるクイーンズイングリッシュ、労働階級で話されていると言われるコックニー、といった有名な区分だけでなく、それぞれの地域によってアクセントが変わってきます。サッカーで有名なマンチェスターはその地のなまりがありますし、ゴルフで有名なスコットランドはその地の訛りがあります。特にスコットランドのグラスゴーのアクセントは高難易度で有名です。
私もイギリス滞在時代にグラスゴーに行った時に、うちのめされたことを今でも覚えています。
さて、TOEICにでてくるイギリス英語はどうかというと、極めて普通です。むしろクイーンズイングリッシュよりクセがありません。日本でテレビ、ラジオ、教材等に出ているイギリス人は非常にわかりやすい英語を話しますが、これはイギリス英語のクセがほとんど抜けているからわかりやすいという面もあると思います。
いってみれば、こてこての大阪弁か、東京に長く住んでいる大阪人が東京で話す大阪弁といったイメージです(わかりづらい?)。
イギリス英語に慣れるという意味では、残念ながらTOEICはほとんど役に立たないということです。イギリス英語以外はあまり詳しくありませんが、カナダ英語やオースラリア英語も地方によってアクセントが異なる場合、同じような状況かもしれません。