TOEICのリーディング得点が伸び悩んでいる方にとっても、前回の「TOEICリスニングと映画で英語学習」で触れた、「英語のスピードに慣れること」は大切になってきます。

特にPart 7ではかなりの読解スピードが求められます。一文一文を丁寧に訳している時間はないため、英語を読みそのまま頭から理解することが求められます。

リーディングの点数が400点に到達するまでは、TOEIC公式問題集で練習するのがよいと思います。問題も答えも覚えてしまうくらい、何度も何度も読んで、英語を頭から理解することに慣れていきます。次から次へと違う問題集を解くのではなく、TOEIC公式問題集を繰り返し読むことがポイントです。回数をこなす必要があるので、既に内容を知っている教材の方が効率がよいのです。

400点を超えてから450点くらいまでも同じ方法が使えますが、少しずつTOEIC公式問題集から卒業していく方が結果的に近道になるかと思います。それでは、リスニングでは、映画、ドラマ、ニュースにステップアップすることはわかりやすかったと思いますが、リーディングはどうでしょうか。

結論としては、リーディングでも映画、ドラマ、ニュースにステップアップすることでよいと思います。リーディングですので、もちろん洋書、新聞、雑誌にステップアップでもよいと思います。いずれにせよ、自分が興味あるもの、好きなものを教材とすることがベストです。

私は映画が好きでしたのでひたすら映画を使って勉強をしました。映画のセリフがTOEICのリーディングに直接つながることはほとんどありませんが、英語のスピードに慣れること、英語にひたすら触れることで、英語の構造を捉える力、文章を頭から理解する力が養われ、自然とTOEICのリーディング対応力も向上します。

私はTOEIC 990点を獲得していますが、洋書、新聞、雑誌できちんと勉強したことはありません。チャレンジはしましたがどうも続きませんでした。私は英語に関しては読むよりも聞く方が好きなようなので（日本語は読む方が好きなのですが）、映画、ドラマ、ニュースでひたらすら勉強をしました。好きなことを続ければ結果はついてくるはずです。