英語学習:限られた時間で何をするべきか
英語学習をする方は、誰もが効果的にレベルアップしたいと考えているかと思います。
時間が限られている中、どのように時間配分をすべきでしょうか。私は個人的には「リスニング重視」がよいかと思います。
もちろん、英語学習の目的にもよりますが、英語で会議をできるようになりたい、旅行先で英語でコミュニケーションを取れるようになりたい、海外留学したい、等であれば断然やるべきことはリスニングの強化です。
コミュニケーションとは「聞いたことを理解すること」と「自分の意見を発信する」ことにより構成されます。
いくら自分の意見を発信できても、これに対する相手の答えを聞いて理解できなければ何の意味もありません。会議でも周りが話していることが分からなければ、今議論のどの段階なのか、なにが問題になっているのか、見当もつかなくなります。発信の方は、自分の言いやすい表現に改める、事前に準備する、等ある程度自分で難易度をコントロールできますが、リスニングの方はなかなかそうはいきません。
リスニング重視は勉強の効率性の面からもメリットがあります。
リスニングが一定のレベルに達すれば、日常生活がそのまま勉強になります。例えば、英語でCNNやBBCなどのニュースを見たり聞いたりする場合、英語学習と情報収集が同時にできます。リスニング自体のレベルが不十分だと、英語学習部分の負荷が高くなるため、日常生活の一部とは言えないでしょう。英語で映画やドラマを見る場合でも、楽しみながら、「ガチ英語」への耐性を高めていくことができます。
英語のニュース、映画やドラマが完璧に分かるレベルである必要はありません(そもそも、そういう方はもう勉強という世界にはいないと思いますが)。ニュースであれば、なにが話題になっているかがなんとなく分かるレベルであれば十分だと思います。字幕があるのであれば字幕を見ながらでもいいと思います。英語自体に負荷が大きくないことが大事です。
このように英語でのニュース、映画やドラマが日常となることによって、真に使われる単語や表現に何度も出会うことになります。何度も出会うと自然とこれらの単語や表現を覚えることができます。この場合、その使われるシチュエーションとも出会っているわけで、そうやって身につけた英語は本物であり、自然と自分から発信することもできるものです。