発音:意外な鬼門の「w」

大人になってから英語の正確な発音を身につけることはとても難しいです。なので発音は気にするな、という主張をされる方もいます。発音よりもアクセントやイントネーションでネイティブのリズムをつかむことで通じる英語が話せると説明する方もいます。

この点、私も概ね同意ですが、発音をおろそかにすると、思わぬところで苦労することもあります。シンプルな単語の発音が不正確であるがゆえに、「??」となることがあり得ます。

海外生活をしていた知人の話ですが、彼女は「w」が鬼門だったようです。

現地の友人と、「日本の女性は〜、XXの女性は〜」のような話をしていた時に、「women」のところでつまづきました。カタカナで言えば「ウィメン」のような発音になるのでしょうが、何度「ウェメン」といっても通じない。ちなみにその場にいた日本人の友人には伝わっていたようですが。

最終的に「w」の発音を唇をおもいっきりすぼめて腹から声を出すようにすると伝わったようです。

私のロンドン時代の上司に日本語を話す方がいたのですが、その方が「ものすごく」という日本語をよく「もぉ〜のすごく」という言い方をしていた、というエピソードをヒントに「ぅぅうぃめん」と発音したようです(文字だとわかりづらい)。

「w」の発音は日本語の「w」より、かなり力強く発音する必要があるということです。最初から正しい発音をすべて理解できていればよいのですが、実際には、このような経験を繰り返して地道に発音を矯正していくのが現実的であり、効果的だと思います。