英語と文化 その2

昨日、外国語の勉強において真に実用的なレベルに達するためには、表面的な勉強だけでなく、その言葉が話される国や地域の文化まで含めたところで学習するのが効率よい、ということを書きました。

私はロンドンに2年間滞在していましたが、勉強としての英語学習も続けていましたが、なんといってもロンドンの文化に浸ることができたというのが大きいと思います。

朝はせまくて暗いセントラルラインで通勤して、夕方になるとほぼみんな定時ちょっと過ぎくらいには帰って、6:30くらいになると街のPubはごった返し。冬は暗くてどんよりしていてテンション下がるけど、夏は日が長く、暑すぎず、からっとしていて、最高に過ごしやすい。プレミアリーグや欧州サッカーはもちろんリアルタイムで観れますが、家でのんびり観たり、Pubでその場の雰囲気を楽しみながら見たり、ときにはちょっと高いお金を払ってスタジアムに見に行ったり。

そういう現地の生活に浸ることで、現地の人との会話もはずみます。サッカーが好きな人であればもちろんサッカーの話で盛り上がるでしょうし、共通の趣味がなくても、天気や季節の話で十分盛り上がります。

こうやって、英語の国で生活する機会があればもちろんいいのですが、そうでなくても、日本にいながら疑似体験をすることもできます。アメリカが好きであれば、アメリカの日常生活を舞台にした映画やドラマを観ることがこれにあたると思います。英語学習者に人気の「FRIENDS」は、NYの日常生活の一幕を疑似体験できますし、「プラダを着た悪魔」ではNYでの仕事の場面を疑似体験できます。もちろんリアルな経験には及ばないでしょうが、無機質な英語教材をひたすら追いかけるより、英語の文化も含めた総合的な力がつくことは間違いありません。

英語学習の初期は、映画やドラマは難しすぎるかもしれませんが、ある程度のレベル、TOEICでいえば800点くらいを超えてきたら、徐々にこういったリアルな学習を取り入れていかないと大きな成長が見込めなくなると思います。