奥が深い動詞:Leave

日本人にとってどうも使いづらい単語にleaveがあります。実生活でもバシバシ使われる基本単語ですが、意味が日本語とストレートに対応していないのが使いづらい原因かもしれません。

比較的わかりやすいのは「去る」という意味。ロンドンで生活しているとき、会社の飲み会のようなものが度々ありましたが、誰かが帰ろうとするとき「ん?帰るの?」と聞くのは (Are) you leaving? でした。ちなみにロンドンの現地人の飲み会は、開始時間はだいたいきまっているけど、終わりは各自解散。日本のような「締め」はないのが一般的です。来て1時間で帰るのも、夜中までいるのも各人の自由。

少しわかりづらいのが、話題となっている対象に注目して「残す」という意味。定番のトラベルフレーズに I left my key in the room. がありますが、これに該当します。映画などでたびたび目にする Leave us.(二人にしてくれ)は、知らないとなかなか意味が取りづらいでしょう。

Leaveを使った表現でロンドン生活時代よく聞いたのが、「leave 物 with 人」という言い方。

例えば、何か仕事を頼まれたときに、「わかった、私の方でやっておきますよ」といいたいときは、Leave that with me. といえます。

また、タクシーの運転手に「どのルートで行きたい?」と聞かれたとき、日本語では「おまかせします」なんていったりしますが、英語では I’ll leave that with you. といえます。

使いこなせると英語上級者風に見える英単語ですし、慣れれば実際とても使いやすいので、こういった使える場面が多いフレーズについては、覚えてどんどん使ってみましょう。