プロゴルファーと英語

先日、プロゴルファーの宮里藍選手が引退を表明しました。

まだまだやれると思ってしまいますが、記者会見によると「モチベーションがなくなった」とのこと、やる気がなくなってしまってはツアーを勝ち抜くのは難しいということでしょう。ロンドン滞在中に全英リコーオープンに応援に行ったりもしました。とても残念ですが宮里選手の第二の人生を応援したいと思います。

さて、宮里選手といえば長年米国で選手生活を続けており流暢な英語も話します。最近の選手でいえば、石川遼選手も英語を頑張って勉強しているようですよね。

対照的なのは松山英樹選手でしょうか。英語は苦手のようにお見受けします。ブロークンでもいいから英語を話すべきだという厳しい意見も耳にします。確かに米国ツアーで戦って行く以上、選手同士の情報収集や現地のサポートを得るためにも英語ができるにこしたことはないでしょう。

このあたりはバランスが難しいと思います。プロスポーツ選手としては何よりも競技に関する技術の向上に努めるべきだ、という意見もあるでしょうし、中途半端な勉強では実用的な英語を身につけることはできないというのも事実です。

このあたりは何事も方針を決めることが大事だと思います。宮里選手や石川選手は、自身の時間を一定程度英語習得に投資することで、最終的によい結果が得られると判断したのだと思います。彼らがこれだけ長期間米国で活躍できているのも、英語に抵抗がないという一面もあると思います。また、外国人のキャディを使うことができるというメリットもあります。

逆に松山選手は英語はある意味捨てて、その分自身のゴルフ技術に投資しているように見えます。

なにごとも時間とリソースは限られています。これを効率的に配分していかに最大の効果を得るか。唯一絶対の答えはないと思います。自身の英語勉強の方針として今一度見つめ直してみる機会があってもよいかもしれません。