微妙なニュアンスを表現することができる “come” その2

さて、前回微妙なニュアンスを表現することができる “come” の使い方を紹介しました(前回投稿はこちら「微妙なニュアンスを表現することができる “come” その1」)。このニュアンスをより深く理解するために別の例文を紹介します。

例えば、海外から移住してきた人に「日本 / この街を好きになってくれるといいけど」と言いたいときはどう表現するでしょうか。

I hope you’ll like Japan / this town. が標準的な表現でしょう。ここで前回と同じく “come to” を挟むと、I hope you’ll come to like Japan / town. という表現になり、「だんだんと好きになっていく」というニュアンスが表現できます。日本語でいう「好きになる」と「好きになっていく」の違いくらいでしょうか。後者の場合、「母国と文化の違い等が多くあり、なかなか大変だと思うけど、少しずつ慣れて最終的には好きになるはずだよ」といった意味が込められるかもしれません。

このようなニュアンスの違いは、言葉で説明してもなかなか伝わりづらいものです。多くの文章にあたることで、少しずつ理解できるようになっていくものだと思います。日本で生活しながら多くの文章にあたるためには、英語の映画やドラマを観ることが最適です。映画やドラマでは英語生活の日常(非日常なものもありますが…)が描かれます。英語の例文をその使われるシーンと同時に学ぶことができる貴重な教材です。映画やドラマを観ていて、次にこの “come to” を使った表現に出会ったときに、またさらに一歩その理解が進むはずです。

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